ブラームスはお好き

久しぶりに雨が降った。
じっと家にひきこもって、昼間から電気をつけて、学祭Tシャツのデザインを描いたり、買ってきた本を読んだりする。
サガンの「ブラームスはお好き」を読んだ。
サガンの作品は、以前「悲しみよ こんにちは」を読もうとして途中で挫折したので、読みきれるかなーと思っていたら案外さらさら読めた。
登場人物は少ないし、内容もほとんどずっと男女のことばかりで普通なら飽きてしまいそうなんだけど、キャラクターがそれぞれに魅力的で、みんな一筋縄ではいかないところにすごく興味をひかれる。
キャラクターが考えていることが事細かに書かれているので、その感情がとてもリアルに自分のなかで再現される。
内容は複雑でむずかしくてそう簡単に理解できるものじゃないけど、ぼんやりと、こういうどうしようもない感じ分かるよ、と思える箇所があった。