表現したいと思うもの

「イングロリアス バスターズ」を映画館にて鑑賞。なんとも…えぐかった。タランティーノ監督の他の作品はあまり観たことがないので分からないけど、そういうえぐいのとかグロテスクなのが好きな監督らしい。今回の作品は登場人物はばんばんあっけなく殺されるし生々しい描写が多いけどあくまで娯楽映画なのでじめじめしてなくてシリアスな感じがしないところがよかった。
最近私の好みはそんな方向に流れつつある。一般受けするようなかわいらしさとかかっこよさだけじゃなくてどこか毒があるもの。そういう点でばなちゃん(よしもとばなな氏)とか奈良美智さんは理想だ。ばなちゃんは人間のどろどろした暗くて深いところから見上げたきらきらしたものを書いているし、奈良さんの描く女の子は不機嫌でおこった顔をしているのにたまらなくかわいい。ただ気持ち悪いとかえぐいとか、それだけでは足りない気がする。常にエンターテイメント性を忘れてはいけないし、そこに美しさがなければならない。そんな表現者になりたいなあ
昨日デザイン概論で横浜国立大学の先生が講義をして下さったが、久しぶりに講義を聞いて退屈しなかった。単純にユーモアのセンスがあっておもしろいのといろいろと学生に教えてあげたくて仕方がないようなマニアックさがよかった。