“暗黒の騎士”

『THE DARK KNIGHT』を観た。
そもそも「ダークナイト」って“ダークな夜”って意味かと思ってたら全然ちがってた!カタカナはおそろしいね。「ロードオブザリング」もロードは道だと思ってたら“Lord”で主っていう意味だったしね。
今回はじめてヒース・レジャーの作品を観たけど、メイクのせいもあるんだろうがあまりにジョーカーがリアルで、迫力というか凄みがありすぎて、バットマンの話なんだけど完全にジョーカーに呑まれていたと思う。あらためて、ほんとうに純粋に俳優の仕事は大変だと思った。芸術家と同じように表現者としてのストレスがあるのだと思った。今までぼんやり分かっていたけどそれを現実に感じた。
バットマンは話がものすごく暗いので嫌いだったが、ダークナイトは作品がとてもよかった。ここまでいくか!というところまで犯罪者の心理を徹底的にえぐりだし、からくりにまたからくりが重なって最後まで展開が読めない。特に、たくさんあった心理描写が興味深かった。ユーモアのあるキャラクターがいるのもいい。それがなかったら好きじゃなかったかも。